漫画家の松本零士さんが永い眠りにつきました。
彼の遺した作品は多くの人の心に刻まれ、長く語られる事でしょう。
僕自身リアルタイムでテレビで見てた「宇宙戦艦ヤマト」や「銀河鉄道999」等、かなり影響されました。
漫画や絵が好きになったのも、松本零士さんの作品がとてもカッコよく、男心をくすぐる達人だったと思います。
そんな古い話も含めて、松本零士さんを偲ぶという事で記事にしておこうと思います。
そして今、Amazonプライムビデオで追加料金無しで見られる数少ない作品の紹介もしますので、読み進めて頂ければ幸いだと思います。
「宇宙戦艦ヤマト」や「銀河鉄道999」など知らない世代の方のために、YouTubeで岡田斗司夫さんんが熱く解説してくれてる動画がありました。
こちらも合わせて見て見ると、作品の良さが解って頂けると思います。
松本零士の代表作「宇宙戦艦ヤマト」
「宇宙戦艦ヤマト」はテレビ放送で知りました。
多分当時のリアルタイムで見たと思います。
しかし、当初の視聴率が悪く7.3%と悪く全39話を予定していたものの、26話で打ち切りになるという事になりました。
これは、裏番組の視聴率があまりにも高く、宮崎駿が担当していた「アルプスの少女ハイジ」や円谷プロが制作していた「猿の軍団」らが平均視聴率20%を越えてたそうで、なかなかの憂き目にあったようです。
しかし、再放送をキッカケに視聴率が20%を越え、日本全国にファンクラブが出来たりSF大会のファン投票で星雲賞を受賞など、人々に認知されて行きました。
「宇宙戦艦ヤマト」の初期のデザインは船タイプではなく、機動戦士ガンダムの「ア・バオア・クー」のような衛星型攻撃機で「アステロイド6」という名前が付けられてました。
その岩盤に覆われた戦艦という設定で、「機首にものすごい兵器がある」「とりあえず、角でもつけといて」という曖昧な状態からのスタートだったようです。
その後、宇宙戦艦ヤマトで設定デザインと監督を務めていた松本零士によって、戦艦大和をベースにデザインがまとめられて行きました。
それを経て、艦首の菊の御門をどうするか?という会議になり、あまり軍国主義に見られないようにと、菊の御門をやめ後の波動砲のデザインになっていった経緯があります。
出来上がった作品を見てるだけの視聴者であった僕は、最初から宇宙戦艦ヤマトというデザインでスタートしたと思っていただけに、こういう逸話を聞くと「宇宙戦艦ヤマト」に対する想いも一段高いレベルに記憶が残る気がします。
現在、Amazonプライムビデオでは、宇宙戦艦ヤマトのアニメは全てレンタルという事で料金が発生します。
そんな中、「SPACE BATTLESHIP ヤマト」が実写版ですが追加料金無しで見られます。
この「SPACE BATTLESHIP ヤマト」は初代テレビ版のストーリーをモチーフに、主人公「古代進(木村拓哉)」「森雪(黒木メイサ)」という豪華キャストで構成されています。
YouTubeで「宇宙戦艦ヤマト」のオープニング曲の色々なバージョンを比較しアップしてくれている動画がありました。
合わせて見ていただくと、当時のアニメーションのレベルの高さと挿入歌の一体感が感じ取ってもらえると思います。
「銀河鉄道999」は、予言書かも
1977年(昭和55年)に「銀河鉄道999」のテレビアニメ版がスタートしました。
この頃の日本は、プロ野球選手の王貞治が通算756号のホームランを打ち、世界記録を達成した年でもあり、世間ではカラオケやテレビゲームが流行り出したのもこの頃なんですね。
冒頭にも書きましたが「宇宙戦艦ヤマト」の視聴率が悪く、アニメ打ち切りに追い込まれてたそうです。
精神的に追い詰められ疲弊していた松本零士さんでしたが、次の企画を考える事になりかなり悩んでいたようです。
その頃、新作漫画を描いておりそれが「銀河鉄道999」で、初回5話までの原稿を編集者に渡すことにしました。
松本零士さん本人はダメ元で渡したあと、アフリカ旅行へと旅立ったと言われています。
精魂つめて書き上げた「銀河鉄道999」の原稿は渡した、あとは天に任せるしか無いと、そんな気持ちで窮屈な日本を離れたのでしょう。
そして気分が落ち着き日本に帰ってみると、打ち切り寸前だった「宇宙戦艦ヤマト」は再放送で人気が爆発!、更に新連載の「銀河鉄道999」の評判も鰻登りだったようです。
こんな事もあるのですね。
まさに『人事を尽くして天命を待つ』とはこの事ではないでしょうか?
テレビ版「銀河鉄道999」の挿入歌は、ささきいさおさんの歌ですね。
こちもYouTubeでアップしてくれています。
そして映画版「銀河鉄道999」での挿入歌は「ゴダイゴ」が担当。
この曲も大ヒットになりました。
当時の映画版「銀河鉄道999」の曲の秘話がこちら。
無から有を生み出すアーティストのカッコ良さが見て取れます。
奈良橋さんの英語の歌詞をゴダイゴのボーカル、タケカワユキヒデさんが作曲した話です。
もう全てが大ヒットを用意されてたような状態でアニメも音楽番組でも「銀河鉄道999」フィーバーは続きました。
後に、「銀河鉄道999」の曲は2008年にEXILEが担当しましたね。
伸びやかなボーカルの声で大ヒットしたのは記憶にあります。
さて、この「銀河鉄道999」ですが、ストーリーは貧民街に住む主人公「星野哲郎」の母が機械化伯爵に銃殺される残酷なシーンからスタートします。
どうやって復讐するかを考え、そのチャンスを掴むのですが、同時に犯罪者として追われる身になります。
そこにやってくるメーテルという美女。
敵か味方かわからない状態の中で、「機械化人間になりたい」という欲望を叶えるべく、メーテルからもらった「銀河鉄道999の無期限パス」を手にアンドロメダ星へと旅立つのでした。
1977年にスタートしたテレビ版「銀河鉄道999」ですが、現在世界中でも医療分野で機械化の技術も進化していますね。
実際に人体のサイボーグ化を試験的にしたピーター・スコット-モーガンさんがいます。
彼は、全身の筋肉が徐々に動かなくなる難病「ALS」になっており、現在の医療技術では治せないとい事もあって、サイボーグ化に踏み切ったそうです。
こういうケースでは、本人が幸せを感じているならとても有意義な事だと思います。
ただ、銀河鉄道999の機械化伯爵のような強欲が元で機械化をするという事には疑問がわきます。
更に、日本の内閣府でも進めている「ムーンショット計画」
https://www8.cao.go.jp/cstp/moonshot/sub1.html
「2050年までに、人が身体、脳、空間、時間の制約から解放された社会を実現」
という事で本当に現実にやろうとしているのには驚きました。
メタバース空間を作って、そこに住んでいると脳が判断し暮らしていけるそうですが、そうなると、身体は必要ないと言う事で脳だけを取り出して、、、みたいな事も可能になると言われています。
少し前に話題になった「マイクロチップの埋め込み」というのもありましたね。
「やりすぎ都市伝説」で関明夫氏が話をした事で知ったのですが、本人もインプラントしているようで、こんな時代が来るなんてと思ってました。
自分には関係ないと思ってた世界ですが、2022年(令和4年)6月1日から開始した「犬と猫のマイクロチップ情報登録」の義務化が始まりました。
犬と猫のマイクロチップ情報登録についての詳しい話は環境省のホームページで詳しく知る事が出来ます。
https://reg.mc.env.go.jp/
さ、あなたは機械化人間への道を行くのか?
星野哲郎のように戦うのか?
信じるか信じないかはあなた次第…という事で。
Amazonプライムビデオで追加料金無しで見れる作品
さて、Amazonプライムビデオで松本零士さんの作品が追加料金無しで見られるものがあります。
これもいつまで見られるかわからないので、一度チェックしてみて下さい。
「THE COCKPIT(ザ・コクピット)」という作品です。
- THE COCKPIT ザ・コクピット Vol.1 成層圏気流
- THE COCKPIT ザ・コクピット Vol.2 音速雷撃隊
- THE COCKPIT ザ・コクピット Vol.3 鉄の竜騎兵
この三部作が見られます。
この作品は1973年から「週刊少年サンデー」の漫画として始まった作品のアニメ版です。
漫画版では全62話あったそうですが、その中で厳選した3つの話をアニメにした作品です。
この作品「THE COCKPIT(ザ・コクピット)」も松本零士の戦争の中で生きて行く男の心を存分に表現したハードボイルドな作品に仕上がっています。
松本零士ファンならみておきたい作品です。
まとめ
ここ数年で、日本のアニメも海外での評価が高くなり、コスプレも海外で盛んに行われているようですね。
そんな中、松本零士さんの海外の反応はどうなんでしょうか?
日本ではあまり人気が高くなかった「キャプテン ハーロック」ですが、実はフランスでは物凄く人気が出たアニメだったようです。
当時、1978年にフランスでアニメ版が放送されたようですが、当時の最高視聴率が70%を越えてたそうです。
70%ってほとんどの人が見てたという状況ですよね。
ちなみに、フランスでは「キャプテン ハーロック」というタイトルではなく、「キャプテン アルバトール」というタイトルになって放映されてたようです。
なので、当時見て育った人のことを「アルバトール世代」とも言うようです。
日本のテレビアニメの重鎮とも言われる松本零士さんでしたが、残念なことに急性心不全だったようです。
このブログ的に、松本零士さんが転移して「星野哲郎」として蘇り、哲郎として活躍されてるのでは?と妄想にふけってしまいます。
美女メーテルと共にアンドロメダ星へと銀河鉄道999に乗り込み正義の心を持って旅をスタートしたのではないでしょうか?
コメント